JavaScriptのコードを書く前に、まずは準備をしましょう。必要なものは、テキストエディタとウェブブラウザの2つだけです!
1. エディタを用意しよう
エディタとは、プログラムのコードを書くためのソフトウェアです。Windowsに最初から入っている「メモ帳」でも書けないことはないですが、プログラミング専用のエディタを使う方が、ずっと効率的に作業できます。
おすすめの無料エディタ
ここでは、初心者にも使いやすい、おすすめの無料エディタを2つ紹介します。
- Visual Studio Code (VS Code)
- https://code.visualstudio.com/
- Microsoftが開発している、高機能で使いやすいエディタです。
- Windows、Mac、Linuxで使えます。
- 日本語にも対応しているので、安心です。
- 拡張機能が豊富で、自分好みにカスタマイズできます。
- Atom
- https://atom.io/
- GitHubが開発している、オープンソースのエディタです。
- こちらもWindows、Mac、Linuxで使えます。
- シンプルで使いやすく、カスタマイズ性も高いです。
どちらも無料で使えるので、まずはダウンロードして、インストールしてみましょう。見た目や使い心地の好みで選んでOKです!
エディタの設定(好みでOK!)
エディタをインストールしたら、使いやすいように設定を調整しましょう。ここでは、VS Codeを例に、よく使う設定をいくつか紹介します。
- フォントサイズ: メニューの「ファイル」→「ユーザー設定」→「設定」から、「Editor: Font Size」で文字の大きさを調整できます。
- タブサイズ: 同じく「設定」から、「Editor: Tab Size」でタブの幅を調整できます。スペース2つ分が一般的です。
- テーマ: 「設定」の「Color Theme」から、エディタの配色を変更できます。
- 自動保存: 「設定」の「Files: Auto Save」を「afterDelay」などに設定すると、一定時間ごとに自動的にファイルを保存してくれるので、便利です。
これらの設定は、後からいつでも変更できるので、まずはデフォルトのままでも大丈夫です。使いながら、自分好みに調整していきましょう。
2. ファイルを作ってみよう
エディタの準備ができたら、早速ファイルを作ってみましょう。
まずは index.html
から!
まずは、HTMLファイルを作成します。HTMLは、ウェブページの骨組みを作るための言語でしたね。
- エディタを開き、「ファイル」→「新規ファイル」を選択します。
- ファイルに以下の内容を書き込みます。
html
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>JavaScript 超入門</title>
</head>
<body>
<h1>JavaScript 超入門</h1>
<script src="script.js"></script>
</body>
</html>
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択し、
index.html
という名前で保存します。保存場所は、分かりやすい場所(例えばデスクトップ上のjavascript-practice
という名前のフォルダ)にしましょう。
script.js
も作ろう!
次に、JavaScriptのコードを書くためのファイルを作成します。
- エディタで、再び「ファイル」→「新規ファイル」を選択します。
- 今度は、ファイルに何も書き込まずに、「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します。
script.js
という名前で、index.html
と同じ場所に保存します。
これで、index.html
とscript.js
という2つのファイルが作成できました!
3. ブラウザで確認してみよう!
作ったファイルをブラウザで開いて、正しく表示されるか確認してみましょう。
作ったファイルをブラウザで開く
index.html
ファイルを保存したフォルダを開きます。index.html
ファイルをダブルクリックします。- ブラウザが起動し、「JavaScript 超入門」という見出しが表示されればOKです!
もし、うまく表示されない場合は、ファイル名や保存場所、HTMLの記述に間違いがないか、確認してみてください。
開発者ツールって何?
ブラウザには、開発者ツールという、ウェブ開発に役立つ機能が備わっています。JavaScriptの学習でも、頻繁に使うことになるので、今のうちに使い方を覚えておきましょう。
- ブラウザで
index.html
を開いた状態で、右クリックして「検証」または「要素を調査」を選択します(ブラウザによって表記が異なります)。 - 画面の下部や右側に、開発者ツールが表示されます。
- 上部のタブから「コンソール」(Console) を選択します。
この「コンソール」タブに、JavaScriptの実行結果やエラーメッセージが表示されます。
例えば、コンソールに
javascript
console.log("Hello, world!");
と入力してEnterキーを押すと、「Hello, world!」と表示されます。これは、console.log()
という、コンソールに文字を出力するJavaScriptの命令を実行した結果です。
開発者ツールは、他にも様々な機能を備えていますが、まずはコンソールの使い方を覚えておけば大丈夫です。