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アプリの公開

公開日:January 31, 2025更新日:January 31, 2025
FlutterDartCoding📄

アプリの開発が完了したら、いよいよ公開の準備です。Flutterで開発したアプリは、AndroidのGoogle Play StoreとiOSのApp Storeの両方に公開できます。このセクションでは、アプリを公開するための手順を説明します。

1. リリースビルドの作成

アプリを公開するには、リリースビルドを作成する必要があります。リリースビルドは、デバッグ情報を取り除き、最適化された、配布用のビルドです。

1.1 Androidアプリのビルド

Androidアプリのリリースビルドを作成するには、以下の手順に従います。

  1. android/app/build.gradle ファイルを開き、applicationId が一意のアプリケーションIDに設定されていることを確認します。
txt
android {
    defaultConfig {
        applicationId "com.example.myapp"
        // ...
    }
}
  1. リリース用の署名鍵を作成します。署名鍵は、アプリの作成者を証明するための暗号鍵です。Android Studioの「Build」>「Generate Signed Bundle / APK」から作成できます。

表示されるダイアログに従って署名鍵を作成してください。

  1. android/key.properties ファイルを作成し、署名鍵の情報を設定します。
storePassword=<パスワード>
keyPassword=<パスワード>
keyAlias=<エイリアス>
storeFile=<キーストアのパス>
  1. android/app/build.gradle ファイルを開き、release ビルドタイプに署名情報を設定します。
txt
android {
    // ...
    buildTypes {
        release {
            signingConfig signingConfigs.debug // debugから変更
        }
    }
    signingConfigs { // 追加
        release {
            storeFile file(key.propertiesの値)
            storePassword key.propertiesの値
            keyAlias key.propertiesの値
            keyPassword key.propertiesの値
        }
    }
}
  1. ターミナルで以下のコマンドを実行し、リリースビルドを作成します。
bash
flutter build appbundle

build/app/outputs/bundle/release/app-release.aab に、リリース用のAndroid App Bundleが生成されます。

1.2 iOSアプリのビルド

iOSアプリのリリースビルドを作成するには、以下の手順に従います。

  1. Xcodeで ios/Runner.xcworkspace を開きます。
  2. Product > Scheme > Edit Scheme を選択します。
  3. Run の Build Configuration を Release に変更します。
  1. Runner ターゲットを選択し、Signing & Capabilities タブを開きます。
  2. Automatically manage signing を有効にし、Team を選択します。
  1. Product > Archive を選択し、アーカイブを作成します。
  1. アーカイブが完了したら、Organizer ウィンドウが開きます。Distribute App をクリックし、App Store Connect へのアップロード、または IPA ファイルの書き出しを行います。

2. Google Play Storeへの公開

AndroidアプリをGoogle Play Storeに公開するには、以下の手順に従います。

2.1 開発者アカウントの作成

Google Play Storeにアプリを公開するには、Google Play Consoleの開発者アカウントが必要です。開発者アカウントを作成するには、GoogleアカウントでGoogle Play Consoleにアクセスし、登録料を支払います。

2.2 アプリ情報の登録

開発者アカウントを作成したら、Google Play Consoleでアプリ情報を登録します。

  1. 「すべてのアプリ」>「アプリを作成」を選択します。
  2. アプリのデフォルトの言語とタイトルを入力し、「作成」をクリックします。
  3. ストアの掲載情報ページで、アプリの説明、スクリーンショット、アイコンなどの情報を入力します。
  4. コンテンツのレーティングページで、質問票に回答し、アプリのレーティングを取得します。
  5. 価格と販売/配布地域ページで、アプリの価格と配布する国を設定します。
  6. アプリのリリース ページで、リリースの種類(内部テスト、クローズドテスト、オープンテスト、製品版)を選択し、リリースを作成します。
  7. リリースの作成ページで、Android App Bundle(.aabファイル)をアップロードします。
  8. リリースの詳細を入力し、リリースを公開します。

2.3 APK/AABファイルのアップロード

リリースを作成する際に、APKファイルまたはAABファイルをアップロードします。AABファイルは、Google Playがアプリを最適化して配信するために推奨されている形式です。

2.4 ストア掲載情報の作成

ストアの掲載情報ページでは、ユーザーがGoogle Play Storeで目にするアプリの情報を設定します。アプリの説明、スクリーンショット、プロモーション動画、アイコン、カテゴリなどを設定します。

3. App Storeへの公開

iOSアプリをApp Storeに公開するには、以下の手順に従います。

3.1 Apple Developer Programへの登録

App Storeにアプリを公開するには、Apple Developer Programへの登録が必要です。登録するには、Apple IDでApple Developer Programにアクセスし、年会費を支払います。

3.2 アプリ情報の登録

Apple Developer Programに登録したら、App Store Connectでアプリ情報を登録します。

  1. App Store Connectにアクセスし、「マイ App」を選択します。
  2. 「+」ボタンをクリックし、「新規App」を選択します。
  3. プラットフォームで「iOS」を選択し、アプリ名、プライマリ言語、バンドルID、SKUを入力し、「作成」をクリックします。
  4. アプリのページで、スクリーンショット、説明、キーワード、サポートURLなどの情報を入力します。
  5. 価格および配信状況ページで、アプリの価格と配信する国を設定します。
  6. 提出準備ページで、ビルドを追加し、その他の必要事項を入力します。

3.3 IPAファイルのアップロード

アプリのビルドをApp Store Connectにアップロードするには、XcodeのOrganizerを使用します。Organizerでアーカイブを選択し、「Distribute App」をクリックして、画面の指示に従います。

3.4 App Store Connectでの設定

App Store Connectでは、アプリのメタデータ、価格、配信地域、レーティング、カテゴリなどを設定します。また、アプリ内課金やGame Centerなどの追加機能を設定することもできます。

3.5 審査の提出

アプリの情報をすべて入力したら、審査のために提出します。「提出準備」ページで、「審査へ提出」をクリックします。Appleの審査チームがアプリを審査し、問題がなければ数日以内に公開されます。