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CSS の基本をマスターしよう(前編)

公開日:December 16, 2024更新日:December 16, 2024
HtmlCSS📄

この章では、CSS を使って HTML 要素の見た目を変更する方法について、基本的なところを説明します。前編では、文字の色や大きさ、背景、要素の大きさや余白の調整方法について学びましょう。

1. 文字の色や大きさを変えてみよう

まずは、文字の色や大きさを変える方法について見ていきましょう。

color で文字色を変更

文字の色を変更するには、color プロパティを使います。値には、色の名前(redbluegreen など)や、カラーコード(#FF0000#0000FF など)を指定します。

css
/* 文字色を赤にする */
p {
    color: red;
}

/* 文字色を青にする */
h1 {
    color: #0000FF;
}

カラーコードは、# の後に 3 桁または 6 桁の 16 進数(0~9、A~F)で色を表現します。#RRGGBB の形式で、それぞれ Red、Green、Blue の強さを表します。

font-size で文字サイズを調整

文字の大きさを変更するには、font-size プロパティを使います。値には、ピクセル(px)、ポイント(pt)、パーセント(%)、emrem などの単位を指定できます。

css
/* 文字サイズを 16px にする */
p {
    font-size: 16px;
}

/* 文字サイズを 1.2em にする */
h1 {
    font-size: 1.2em;
}

em は親要素のフォントサイズを基準とした相対的な単位です。例えば、親要素のフォントサイズが 16px の場合、1.2em19.2px16px × 1.2)になります。 remはルート(HTML)要素のフォントサイズを基準とした相対的な単位です。

font-weight で文字の太さを変更

文字の太さを変更するには、font-weight プロパティを使います。値には、normal(標準)、bold(太字)、lighter(細字)、bolder(より太く)などのキーワードや、100900 の数値(400normal700bold と同等)を指定できます。

css
/* 文字を太字にする */
p {
    font-weight: bold;
}

/* 文字の太さを 700 にする */
h1 {
    font-weight: 700;
}

font-family でフォントの種類を変更

フォントの種類を変更するには、font-family プロパティを使います。値には、フォント名(ArialHelveticaTimes New Roman など)を指定します。複数のフォント名をカンマで区切って指定することもでき、その場合は、ブラウザが対応している最初のフォントが適用されます。

css
/* フォントを Arial にする */
p {
    font-family: Arial, sans-serif;
}

/* フォントを Times New Roman にする */
h1 {
    font-family: 'Times New Roman', serif;
}

sans-serifserif は総称フォントファミリーと呼ばれ、特定のフォント名ではなく、ゴシック体や明朝体などのフォントの分類を指定します。

text-align で文字揃えを設定

文字の揃え方を変更するには、text-align プロパティを使います。値には、left(左揃え)、center(中央揃え)、right(右揃え)、justify(両端揃え)などを指定できます。

css
/* 文字を中央揃えにする */
p {
    text-align: center;
}

/* 文字を右揃えにする */
h1 {
    text-align: right;
}

2. 背景の色や画像を設定しよう

次に、要素の背景に色をつけたり、画像を設定したりする方法を紹介します。

background-color で背景色を指定

要素の背景色を設定するには、background-color プロパティを使います。値には、color プロパティと同様に、色の名前やカラーコードを指定できます。

css
/* 背景色を薄いグレーにする */
body {
    background-color: #EEEEEE;
}

/* 背景色を黄色にする */
h1 {
    background-color: yellow;
}

background-image で背景画像を設定

要素の背景に画像を設定するには、background-image プロパティを使います。値には、url() 関数を使って画像ファイルのパスを指定します。

css
/* 背景に画像を設定する */
body {
    background-image: url("images/background.jpg");
}

background-repeat で画像の繰り返しを制御

背景画像は、デフォルトではタイル状に繰り返し表示されます。background-repeat プロパティを使うと、画像の繰り返し方を制御できます。

css
/* 背景画像の繰り返しをなくす */
body {
    background-image: url("images/background.jpg");
    background-repeat: no-repeat;
}
  • repeat:画像をタイル状に繰り返します(デフォルト)。
  • no-repeat:画像を繰り返しません。
  • repeat-x:画像を水平方向にのみ繰り返します。
  • repeat-y:画像を垂直方向にのみ繰り返します。

background-position で画像の位置を調整

background-position プロパティを使うと、背景画像の位置を調整できます。値には、キーワード(topbottomleftrightcenter)や、パーセント(%)、ピクセル(px)などを指定できます。

css
/* 背景画像を右下に表示する */
body {
    background-image: url("images/background.jpg");
    background-repeat: no-repeat;
    background-position: right bottom;
}

background-size で画像のサイズを調整

background-size プロパティを使うと、背景画像のサイズを調整できます。値には、covercontain、パーセント(%)、ピクセル(px)などを指定できます。

css
/* 背景画像を要素いっぱいに広げる */
body {
    background-image: url("images/background.jpg");
    background-repeat: no-repeat;
    background-position: center;
    background-size: cover;
}
  • cover:要素を完全に覆うように、画像の縦横比を維持したまま、画像を拡大・縮小します。
  • contain:画像の縦横比を維持したまま、画像が要素内に収まるように、画像を拡大・縮小します。

3. 要素の大きさと余白を調整しよう

最後に、要素の大きさや余白を調整する方法を見ていきましょう。

widthheight でサイズを指定

要素の幅と高さを指定するには、width プロパティと height プロパティを使います。値には、ピクセル(px)、パーセント(%)、em などの単位を指定できます。

css
/* 幅を 300px にする */
div {
    width: 300px;
}

/* 高さを 200px にする */
img {
    height: 200px;
}

margin で外側の余白を設定

要素の外側の余白(マージン)を設定するには、margin プロパティを使います。値には、ピクセル(px)、パーセント(%)、em などの単位を指定できます。

css
/* 上下左右の余白を 20px にする */
div {
    margin: 20px;
}

/* 上下の余白を 10px、左右の余白を 30px にする */
p {
    margin: 10px 30px;
}

/* 上の余白を 15px、右の余白を 5px、下の余白を 20px、左の余白を 10px にする */
h1 {
    margin: 15px 5px 20px 10px;
}

値を 1 つだけ指定した場合は、上下左右すべての余白に同じ値が適用されます。値を 2 つ指定した場合は、1 つ目が上下、2 つ目が左右の余白に適用されます。値を 4 つ指定した場合は、上、右、下、左の順に余白が適用されます(時計回り)。

padding で内側の余白を設定

要素の内側の余白(パディング)を設定するには、padding プロパティを使います。値の指定方法は margin プロパティと同じです。

css
/* 上下左右の余白を 20px にする */
div {
    padding: 20px;
}

/* 上下の余白を 10px、左右の余白を 30px にする */
p {
    padding: 10px 30px;
}

border で枠線を追加

要素に枠線を追加するには、border プロパティを使います。値には、線の太さ、線の種類、線の色を指定します。

css
/* 太さ 1px、実線、黒色の枠線を追加する */
div {
    border: 1px solid black;
}

/* 太さ 3px、点線、赤色の枠線を追加する */
p {
    border: 3px dotted red;
}

線の種類には、solid(実線)、dotted(点線)、dashed(破線)、double(二重線)などがあります。

ボックスモデルって何?

HTML のすべての要素は、ボックスモデルと呼ばれる長方形の領域として扱われます。ボックスモデルは、コンテンツ領域、パディング領域、ボーダー領域、マージン領域の 4 つの部分で構成されています。

  • コンテンツ領域:要素の内容(テキストや画像など)が表示される領域です。
  • パディング領域:コンテンツ領域とボーダー領域の間の余白です。
  • ボーダー領域:要素の枠線です。
  • マージン領域:ボーダー領域の外側の余白です。

width プロパティや height プロパティで要素のサイズを指定すると、それはコンテンツ領域のサイズを意味します。つまり、実際の要素のサイズは、コンテンツ領域のサイズに加えて、パディング、ボーダー、マージンのサイズが含まれることになります。