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JavaScriptの基本文法

公開日:November 17, 2024更新日:November 28, 2024
JavaScriptTypeScriptCoding📄

変数と定数 (let, const, var)

JavaScriptでは、データを保存するために変数や定数を使います。それぞれの宣言方法と特性について説明します。

  • let: 再代入可能な変数を宣言します。スコープがブロック単位であり、柔軟に使えるため、一般的な変数の宣言に使われます。
    javascript
    let age = 25;
    age = 26; // 再代入が可能
  • const: 再代入不可能な定数を宣言します。値が変更されることを防ぎたい場合に使用します。
    javascript
    const pi = 3.14;
    // pi = 3.14159; // エラーが発生する
  • var: 古いバージョンのJavaScriptで使われていた変数宣言方法です。スコープが関数単位であり、予期せぬ動作を引き起こす可能性があるため、現在ではあまり推奨されていません。
    javascript
    var name = 'Alice';
    name = 'Bob'; // 再代入が可能

データ型(数値、文字列、真偽値、配列、オブジェクト)

JavaScriptにはさまざまなデータ型があります。

  • 数値 (number): 整数や小数を表すデータ型です。
    javascript
    let price = 100;
    let taxRate = 0.08;
  • 文字列 (string): テキストを表すデータ型です。シングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲んで表します。
    javascript
    let greeting = "こんにちは";
    let name = '太郎';
  • 真偽値 (boolean): true または false のどちらかの値を持つデータ型です。
    javascript
    let isMember = true;
    let isExpired = false;
  • 配列 (array): 複数の値を一つのリストに格納するデータ型です。インデックス(0から始まる番号)を使って要素にアクセスします。
    javascript
    let fruits = ['りんご', 'バナナ', 'オレンジ'];
    console.log(fruits[1]); // バナナを出力
  • オブジェクト (object): キーと値のペアでデータを管理するデータ型です。
    javascript
    let person = {
      name: '太郎',
      age: 30,
      isStudent: false
    };
    console.log(person.name); // 太郎を出力

基本的な演算子(算術演算、比較演算、論理演算)

JavaScriptでは、データを操作するために演算子を使います。

  • 算術演算子: 数値を計算するための演算子です。

    • + (加算):
      javascript
      let sum = 10 + 5; // 15
    • - (減算):
      javascript
      let difference = 10 - 3; // 7
    • * (乗算):
      javascript
      let product = 4 * 5; // 20
    • / (除算):
      javascript
      let quotient = 20 / 4; // 5
    • % (剰余):
      javascript
      let remainder = 10 % 3; // 1
  • 比較演算子: 値を比較するための演算子で、結果は true または false になります。

    • == (等しい):型を無視して値が等しいかを判定します。
    • === (厳密に等しい):型も値も等しいかを判定します。
    • != (等しくない):型を無視して値が等しくないかを判定します。
    • !== (厳密に等しくない):型も値も等しくないかを判定します。
    • > (より大きい)、< (より小さい)、>= (以上)、<= (以下)
    javascript
    let a = 5;
    let b = '5';
    console.log(a == b); // true
    console.log(a === b); // false
  • 論理演算子: 複数の条件を組み合わせて評価するための演算子です。

    • && (論理積、AND):両方の条件が true の場合に true を返します。
    • || (論理和、OR):いずれかの条件が true の場合に true を返します。
    • ! (論理否定、NOT):条件が true なら false を、false なら true を返します。
    javascript
    let x = 10;
    let y = 20;
    console.log(x > 5 && y > 15); // true
    console.log(x > 15 || y > 15); // true
    console.log(!(x > 15)); // true

JavaScriptの基本文法を理解することで、より複雑なプログラムを作るための土台ができあがります。次に進む際には、これらの基本的な概念を使って実際にコードを書いて練習することが大切です。