この章では、実際に Git を使うための準備をしていきましょう!Git を自分のパソコンにインストールし、基本的な設定を行うことで、バージョン管理の世界への第一歩を踏み出せます。
Git のインストール
まずは、Git をインストールしましょう。Git は、Windows、macOS、Linux など、様々な OS に対応しています。ここでは、それぞれの OS でのインストール方法を説明します。
Windows へのインストール
公式サイトからインストーラーをダウンロード:Git for Windows の公式サイトにアクセスし、「Download」ボタンをクリックして、インストーラーをダウンロードします。
インストーラーを実行: ダウンロードしたインストーラー(例:
Git-2.43.0-64-bit.exe
)をダブルクリックして実行します。インストールウィザードに従ってインストール: 基本的に、デフォルトの設定で「Next」をクリックしていけば問題ありません。
- インストール先の選択:通常はデフォルトの
C:\Program Files\Git
で問題ありません。 - コンポーネントの選択:よくわからなければ、デフォルトのままで大丈夫です。
- デフォルトエディタの選択:使い慣れたエディタがあれば選択してください。こだわりがなければ、Vim のままでも大丈夫です。
- PATH環境変数の設定: 特にこだわりがなければ、「Git from the command line and also from 3rd-party software」を選択します。
- SSHクライアントの選択:Git に同梱されている OpenSSH を使用する場合は「Use bundled OpenSSH」を選択します。
- その他のオプション:特にこだわりがなければ、デフォルトのままで問題ありません。
- インストール先の選択:通常はデフォルトの
インストール完了: 「Finish」をクリックして、インストールを完了します。
macOS へのインストール
macOS では、主に以下の2つの方法で Git をインストールできます。
方法1:Homebrew を使う(推奨)
Homebrew は、macOS 用のパッケージマネージャーです。Homebrew を使うと、コマンド一つで簡単に Git をインストールできます。
Homebrew のインストール: まだ Homebrew をインストールしていない場合は、Homebrew の公式サイト の手順に従ってインストールします。通常、以下のコマンドをターミナルで実行すればインストールできます。
bash/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Git のインストール: ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
bashbrew install git
方法2:インストーラーを使う
公式サイトからインストーラーをダウンロード:Git の公式サイト にアクセスし、インストーラーをダウンロードします。
インストーラーを実行: ダウンロードしたファイル(例:
git-2.43.0-intel-universal-mavericks.dmg
)をダブルクリックして開き、中のインストーラー(例:git-2.43.0-intel-universal-mavericks.pkg
)を実行します。インストールウィザードに従ってインストール: 画面の指示に従って、インストールを進めてください。
Linux へのインストール
Linux では、ディストリビューションのパッケージマネージャーを使って Git をインストールするのが一般的です。ここでは、代表的なパッケージマネージャーでのインストール方法を紹介します。
Debian/Ubuntu (apt を使う場合)
bash
sudo apt update
sudo apt install git
Fedora/CentOS/RHEL (dnf を使う場合)
bash
sudo dnf update
sudo dnf install git
その他のディストリビューション
お使いのディストリビューションのドキュメントを参照し、適切なパッケージマネージャーを使って Git をインストールしてください。
最初の設定(ユーザー名とメールアドレス)
Git をインストールしたら、最初にユーザー名とメールアドレスを設定しましょう。これは、誰がコミットを行ったのかを記録するために必要な情報です。
ターミナル(Windows では Git Bash)を開き、以下のコマンドを実行して設定します。
bash
git config --global user.name "あなたの名前"
git config --global user.email "あなたのメールアドレス"
"あなたの名前"
と"あなたのメールアドレス"
の部分は、自分の情報を入力してください。 例:bashgit config --global user.name "Hanako Yamada" git config --global user.email "[email protected]"
--global
オプションをつけると、すべての Git リポジトリで共通の設定になります。
確認してみよう!
設定が完了したら、正しくインストールされ、設定されているか確認してみましょう。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
bash
git --version
Git のバージョン情報(例:git version 2.43.0
)が表示されれば、インストールは成功です。
続いて、設定内容を確認します。
bash
git config --list
設定したユーザー名とメールアドレスなど、現在の設定一覧が表示されます。user.name
と user.email
が正しく設定されていることを確認してください。
これで、Git を使う準備が整いました!