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環境構築

公開日:November 16, 2024更新日:November 28, 2024
JavaScriptTypeScriptCoding📄

TypeScriptを使って開発を始めるには、まず環境を整える必要があります。ここでは、Node.jsのインストールからTypeScriptコンパイラのインストール、そしてエディタの設定までのステップを紹介します。

Node.jsのインストール

TypeScriptはNode.jsの環境を利用して実行やトランスパイルを行います。そのため、まずNode.jsをインストールします。

  1. 公式サイトからのインストール

    • Node.jsの公式サイトにアクセスし、OSに合ったインストーラをダウンロードしてください。
    • インストーラを使用してNode.jsをインストールします。このとき、npm(Node Package Manager)も一緒にインストールされます。
  2. インストールの確認

    • ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してインストールが正常に完了したか確認します。
    bash
    node -v
    npm -v
    • 上記コマンドでそれぞれバージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。

TypeScriptコンパイラのインストール

次に、TypeScriptコンパイラをインストールします。これにより、.tsファイルをJavaScriptに変換できるようになります。

  1. npmを使ったTypeScriptのインストール

    • グローバルにインストールすることで、どのディレクトリからでもtscコマンドを使用できるようにします。以下のコマンドを実行してください。
    bash
    npm install -g typescript
  2. インストールの確認

    • 次のコマンドでTypeScriptのバージョンを確認し、インストールが成功したかを確かめます。
    bash
    tsc -v
    • バージョン情報が表示されれば、インストールは完了です。

エディタ・IDEの設定 (VS Codeなど)

TypeScriptの開発をスムーズに行うためには、適切なエディタやIDEを使用することが重要です。特にVisual Studio Code(VS Code)は、TypeScriptの開発に最適です。

  1. VS Codeのインストール

    • VS Codeの公式サイトから、OSに対応したインストーラをダウンロードしてインストールします。
  2. TypeScript拡張機能の設定

    • VS CodeはデフォルトでTypeScriptをサポートしていますが、さらに便利に使うために拡張機能をインストールすることができます。
    • VS Codeの拡張機能マーケットプレイスから「TypeScript」と検索し、人気のある拡張機能(例えば「ESLint」や「Prettier」など)をインストールすることで、コードの品質や整形がより効率的になります。
  3. 設定の調整

    • TypeScriptプロジェクトで使用する際に、tsconfig.jsonファイルを作成します。このファイルはTypeScriptのコンパイル設定を記述するもので、tsc --initコマンドを実行することで簡単に作成できます。
    bash
    tsc --init
    • tsconfig.jsonには、コンパイラのオプションや対象のファイルを指定することができます。これによりプロジェクトの構成やコンパイルの挙動を細かく設定できます。

TypeScriptの実行方法

TypeScriptの開発環境が整ったら、次に簡単なプログラムを書いて実行してみましょう。

  1. プロジェクトの作成と設定

    • プロジェクトのディレクトリを作成し、その中でTypeScriptプロジェクトを初期化します。
    bash
    mkdir my-typescript-project
    cd my-typescript-project
    tsc --init
    • これでtsconfig.jsonが作成され、プロジェクトの設定が完了します。
  2. Hello Worldの作成

    • srcディレクトリを作成し、その中にindex.tsというファイルを作成します。
    typescript
    // src/index.ts
    console.log("Hello, TypeScript!");
  3. コンパイルと実行

    • ターミナルで以下のコマンドを実行し、TypeScriptファイルをJavaScriptにコンパイルします。
    bash
    tsc
    • これにより、distディレクトリにコンパイルされたJavaScriptファイルが生成されます(tsconfig.jsonoutDirとしてdistを指定した場合)。
    • 次に、Node.jsを使って生成されたJavaScriptファイルを実行します。
    bash
    node dist/index.js
    • 正しく設定されていれば、コンソールに「Hello, TypeScript!」と表示されます。

これで、TypeScriptの基本的なプロジェクトを作成し、実行する方法を学びました。次は、さらに複雑なプログラムに挑戦してみましょう!